June 10, 2006
日本と自衛隊のバーゲンセール
夜、NHKの「日本の、これから ~米軍基地について考えたことはありますか」。
参加していた観客がかなりヒートアップしてきて見苦しい部分もあったけど、
在日米軍再編・統合策について良くわかって面白かった。
俺の住んでる山口県も、今回、米軍の練習場が岩国市に移ることになったので、
人事でもないとは思ってたが、まあ、沖縄の基地の規模は本土と比較にならんな。
現在でも在日米軍の75%、統合後も70~74%っていうんだから。
以前購入した「日本の外交は国民に何を隠しているのか」をまだ読んでるのだが、
基本的に外務省は、日本向けと外国向けとで二枚舌を使ってるようだ。
当然、今回の「再編」も、推進側は「統合」というけど、
単に米軍指揮下に自衛隊が組み込まれるだけの話。
そして、「単に」が、「単なる」話に留まらず、
米軍指揮下ってことは、例の「集団自衛権」を持ち出されて、
現在もイラクに自衛隊が駐留しているように、
米国の戦略に従って世界各国に派兵される可能性が高くなった。
もともと、「日米同盟」なんていってるけど、同盟関係なんて最初から存在してなくて、
単なる占領国家だということが、このごろ少しずつばれてきてもいる。
そんな中での今回の再編ネタ。
日米関係をすぐに解消する必要はないし、
もちろん、解消すれば、世界に名だたるテロ国家・米国を敵に回しちゃうし、
現実問題、経済要因としても、貿易、金融、その他モロモロ、
敵に回せば、依存していた日本が窮地に陥るのは火を見るより明らか。
ただ、現在のような言いなりではない、距離のとり方も必要だと思う。
今回再編したことによって、今後は本格的にテロの対象にもなりうるし、
推進派が強調するシーレーンも、なお更危険になる。
相変わらず、日本の数少ない独自外交のイランとも頻繁に手切りを求められてるし。
もう一度、外交問題とは何かを十分考えないといけない。
個人的な考えとしては、国際関係は国連主義で行くべきだし、
国際レスキュー部隊として医療や救護に特化した「国境無き医師団」みたいなのを、
消防庁や警察庁管下、もしくは自衛隊の別部隊として作ればいいし、
従来の災害支援で動く自衛隊の役割をそこに持たせれば、
国内活動ももう少しスムーズに行えたりするんじゃないかと思ってる。
前述の「日本の外交は~」では、外務省がいかに国連を既得権益に利用しているか、
都合の良いときは国連重視(先日の常任理事入りの件とか)を出し、
都合が悪いと国連軽視(イラク制裁とか)で、世論を揺さぶる過程が解説されている。
小泉政権誕生のときの「伏魔殿」とされた外務省は、
その後も、真紀子騒ぎで一部が更迭されたものの、
組織自体は何ら改革されてないことに、今一度気づくべきだろう。
さて、昨夜の回、面白かったのは、パネリストにもよる。
森本敏は、自衛隊出身という出自で政府側の人間だけど、
反対意見にはきちんと返答するし、政府方針の不備もきちんと指摘する人。
同じ立場の志方に比較すると、非常に信頼できる右派論陣。
斎藤貴男は「機会不平等」で、
中央教育審議会の大物達がいかに非人間的な思想を持っていたかを暴露してたり、
取材をきちんとしてる、今後の活躍が最も期待される中堅左派ジャーナリストだろう。
(最近、ときどき、行き過ぎて電波を放つこともあるけどw)
今回も、地位協定など、メディアが全く報じないことを指摘してたし、
森本が米国批判をその著書に記していることを持ち出してきたり、
やはり、ツボを押さえた指摘をいろいろしていた。
で、鈴木佑司法政大教授、途中から見てたから苗字だけ聞こえていて、
誰かなー、と思ってたんだけど、話すのを見てすぐに気づいた。
俺、この人の授業、受けてたんだよな。
当時は、国際地域研究・東南アジアだったかな、
米軍のアジア統治戦略を、あの頃、フィリピンから米軍が撤退した頃だったから、
それなりにタイムリーにやってた。
何より、授業が面白かったので、教室も一杯になってたし、
あんまり授業には出ない馬鹿学生の俺も、この人のはよく出てたんだ。
だけど、年度末、いよいよ試験ってことになったとき
(学費値上げ問題が紛糾して試験が中止、レポート提出だったが)
実は、その授業を登録してなかったことが判明して愕然としたのだった(笑)。
ホントは、同じ時間に北朝鮮研究の授業を登録してたらしい。
友達から借りたノートのコピーで主体思想についてまとめて提出したら、
とりあえず単位は取れたんで卒業できたんだけど(笑)。
さて、そんな鈴木教授も、ようやくメディアに登場するようになったのねぇ。
前日の番組では、袋叩きに合ってたとか、斉藤が指摘してたから、
再放送をチェックするようにしよう。
晩飯、唐揚げ。
投稿者 しど : June 10, 2006 05:09 AM
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