January 07, 2007

「失楽園の向こう側」橋本治著

070108.jpgヤマダ電機の駐車場に車を停めて、何となく海辺へ。この三連休、皆、行くところも無いのか、ビデオ屋なども込んでいる。海は、風が強くて寒くはあるが、我慢できないほどではない。

帰宅して、橋本治著「失楽園の向こう側」を読了。橋本のこの手の本は、もう卒業してなきゃいけない年齢だけど、なかなかいろんなものが年齢に置いてけぼりをくらってるので仕方ない。

昔読んでた「貧乏は正しい」は、ヤングサンデー誌掲載で、これは、スペリオール誌の連載。編集者も同じで続編扱いらしい。漫画媒体とはいえ、貧乏が10代向け、失楽園は30代向けと、まんま漫画世代の成長に合わせたことになる。

失楽園とは、「楽園を失う」ということで、「バブル=楽園」とすれば、「バブル以降=失楽園」としている。つまり、バブルの頃の話が「貧乏は正しい」で、バブル以降の2000年以降の話が「失楽園の向こう側」なのである。

相変わらず、指摘の数々は面白い。日本は「本来性」と「建前」の価値が逆転している社会で、「基準値」よりも「平均値」を求めている。そして、平均値に「適合」することが、人々に求められている。コアな基準が無いから、明白な「悪」も無い代わりに、「救い」も無いとか。

いろいろ示唆に富む指摘は毎度だけど、今回は明白な答えを一つ提示していた。労働の目的とは豊かになることではなく、「稼ぐに追いつく貧乏無し」で貧乏から逃げ切ることであり、追いつかれないように走り、働き続ける、それが「生きること」である。つまりは、失楽園の向こうには特別なものなど何も無い、ということ。全く夢の無い話ではあるが、その「夢」見てたことがバブル時代の「楽園」の頃の考えだとすれば、もはや楽園ではない、「失楽園」の今は、夢が無いのが当然なのだろう。夢よりも「生きる」ことが重要なのだ。

そんな日常を有意義に生きる術として、男の「自分」は仕事や家庭などの義務部分を省いた「余り」の部分にあることを自覚せよ、ともいう。逆に言えば、義務感を取り除くことで自分の領域も増えるのだろう。

何となく、あきらめがついた。

晩飯、肉野菜炒め。

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August 30, 2006

「逆説思考 自分の『頭』をどう疑うか」読了

森下伸也著「逆説思考 自分の『頭』をどう疑うか」(光文社新書)読了。
常識をひっくり返して考えてみると、いかに効能があるか、ということ。
「人間万事塞翁が馬」「急がば回れ」「策士策におぼれる」など、
一見非常識的な中に新しい発見がある、という解説が続くんだけど、
面白いのは、夏目漱石とその門下生、寺田寅彦、内田百閒、芥川龍之介の下り。
逆説だらけの「我輩は猫である」や、科学者としての明確な逆説を説く寺田、
とにかく楽天的な内田、哲学的過ぎた芥川とで、三者三様の逆説ぶりに、
自分でもいろいろ逆説を思いつきながら読みすすめた。
で、ここで終わると満足だったんだけど、この後は、ギリシャ神話や、
多くの異人達、そして、文明の進化、さらには、落語の落ちなど、
逆説を巡る雑文集みたいなのが続いて、後半は寄せ集め的な印象。

今の副題だと、もちっと、ハウツー的な要素を求めちゃうけど、
いっそ、副題を「人類はいかに逆説に導かれたか」くらいのが良かったかな。
「バカの壁」もだったけど、最近の新書はタイトルと中身とでズレ気味。

ビデオニュースドットコムに、8月上旬の新宿ロフトプラスワンのライブが
無料配信されているので、見てみた。
http://www.videonews.com/press-club/000854.php
宮台、神保と社民党・保坂展人の三人の話は、
丸激の焼き直しなのでさして面白くもなかったが、060830.gif
後半の、「『ニート』って言うな! 」の著者、
本田由紀と後藤和智の二人が
妙にオタクキャラなのが笑う。
とくに、後藤和智はまだ21歳の学生だというのに、
知識の豊富さと息遣いの多い早口な話し方、
そして年齢不詳な風体がいかにもオタクな感じで、
(プラス、多少、慇懃無礼な雰囲気で攻撃的だったり)
学生時代の慢研の人達を思い出したりしつつ。
前半・神保が、自分の生徒を見てる限り、
ネットを使いこなしている者と使わない者との情報量の差が歴然として二極化しつつ、
ネット情報に依存していると、検索結果に左右されつつ、情報が偏るというのも面白い。
にしても、前述の後藤のブログを見ると、
http://kgotoworks.cocolog-nifty.com/youthjournalism/
こんな21歳って将来どうなっちゃうんだろうかと、ちょっと楽しみではある。
宮台や東浩紀、中森明夫なんかも、こういう系統だったんじゃないのかな。

晩飯、鶏マヨ焼き。

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July 25, 2006

二冊読了

朝から全身の節々と喉の痛みがたまらない。
すっかり風邪をひいたようだ。
薬を飲んで様子を見る。

子供部屋の洋服用ファンシーケースを片付けた後に置く棚を探しに外へ。
あちこちホームセンターを覗くが、どこもイマイチ。
何も買わずに帰宅。

調子が悪いので横になって読書、二冊読了。

「インタビュー術!」永江朗著、講談社現代新書
雑誌「噂の真相」の「メディア異人列伝」という見開きインタビューを連載してた著者が、
インタビューのノウハウを惜しげもなく披露している。
下準備から録音機材、実際のインタビューの文字起こしから編集後の原稿まで、
逐一解説しているのでハウツーとしては非常にわかりやすい。
俺も、ビデオでインタビューをまとめる仕事をしていたことがあるが、
派遣育ちなだけにまともな教育を受けた訳ではないので、こういうのはありがたい。
後半、著者が好きなインタビュアーとして、TBSポッドキャスティングでもおなじみ、
吉田豪の特色なんてのも紹介されていて面白い。

「日本の外交は国民に何を隠しているのか」河辺一郎著、集英社新書
ようやく読み終えた。
これ、ちょっと読みづらいけど、読んでおいて損は無い。
外務省及び政府が国連で実際やってることと、
国内での情報とのギャップに思わず悲しくなること請け合い。
・国連分担金はギリギリまで滞納している
・国際刑事裁判所の設立に反対している
・米国が「正義の戦い」と訴えたイラク戦争に「石油目的」と説明して平気
・傭兵は世界的に叩かれる存在なのに、イラク人質を叩き傭兵を讃えた
・国連を否定する一方、分担金に応じて外務省は数々のポストを得ている
・普段から国連軽視路線の割りに、なぜか常任理事国になるつもりで金をばら撒いた
こんなことを当事者の名前を明記して説明している。
他にも、他国、ましてや米国からすらズレてる日本の外交ぶりがいろいろ。
外務省の害務省たるゆえんの一部が明かされてる。
日本人として恥ずかしいようなこともチラホラ。

結局、松尾がらみの公金横領の件すら曖昧なのが外務省だし、まあ、仕方ないわな。
ホント、戦前の糞軍人の存在が昔は不思議で仕方なかったけど、
ご注進すれば放逐されてしまう多くの真面目な者が居ることも含め、
今も調べてみれば、国の官僚の質は変わらないんだよね。

晩飯、ピーマン肉詰め。

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May 14, 2006

ハマコー見てきた

先日入場券が届いていた浜田幸一の講演会に行ってきた。
「ハマコーの非常事態宣言!」と題して先物取引会社が主催したもの。
観客は1000人くらいはいるのだろうか。
会場内はほぼ埋まっていた。
中高年男女、いわゆるジジババがほとんど。

開演10分前に薄紫色のスーツを着たハマコー登場、いきなり話を始める。
会場内の席の間を歩き回って話すし、ほとんど後ろに居るので、
一番前の一番端の俺の席からは、ハマコーが見えない時間が長い。
マイクで声は拾ってるのだけど、スピーカーが舞台左右にあるので、
端に居る俺からは近い方と遠い方とでやや時差があってエコーのようになる上、
ハマコーの緩急つけた話し方の「急」の部分が高音でかすれるので、
イマイチよく聞こえない。
話自体も脈絡無くあっちこっちと飛ぶのでだんだん眠くなる。

税金の話を主軸にしつつ、自民党や選挙などの昔話がほとんど。
半分ネタの笑い話で、半分ちょっと真面目な話。
そこに、愛国と安倍晋三の応援を度々挟む。
普段はモゴモゴいってるが、重要ポイントではテンションをあげるので印象に残る。

こういう話しぶりは、作家の伊集院静を思い出す。
伊集院はダラダラモゴモゴ話しつつ、たまに色っぽい言葉を明瞭に挟むので、
その色っぽい部分だけが印象に強く残り、
夏目雅子や篠ひろ子が惚れるのも理解できる感じの雰囲気だった。

一方、ハマコーの緩急は、これ、ジジババ殺しだね(笑)。
緩い時は顔も満面の笑顔で、観衆の一人のすぐ傍に寄ってフレンドリーに、
急ぐ時はテレビで見るキレた雰囲気で顔も怖くなり声を張り上げる。
選挙活動で、白のスーツのまま田んぼに入って握手をする時の笑顔と、
壇上で演説をするときの怒り顔が想像できる。

一度、俺のすぐ傍まで来たが、060514.gif
お年のせいもあるのか随分小柄なのも、
どことなく可愛い。
いろんな人に可愛がられて
のし上がったんだろうな、って感じ。
(もちろん、我々のうかがい知れない
 裏の顔もあるはずだけど)
小太りで歩き方がややおじいちゃん風に
チョコチョコ歩きだったのは、
もしかしたら具合が悪いのかな。
まあ、若く見えるけど、77歳というご高齢なので、
年相応といえばそうなのか。

予定終了時間15時30分ギリまで話して、最後は一曲アカペラで歌って終了。
こーいうのも魅力的か。
帰る時、近くから「安倍さんのこと凄い褒めてたね。やっぱ凄いんだよ」
などと、すっかり感化されてるおっさん達の話し声が聞こえる。
うーん、こーいうのが自民党議員の魔力なのかな。

その後、書店に寄って、
「<映画の見方>がわかる本」町山智浩著、を購入。
帰宅後一気に読了。
過去に読んだ映画本のいくつかは、町山曰くの「感想家」や、
抽象を難解に説明する評論家の本だったので、
感受性が無くて物語や記号を読み解くだけの俺には、
こういう解説本の存在はありがたいね。

「2001年宇宙の旅」、もともと、冒頭部にナレーションが入るシナリオだったし、
猿人が骨を投げ上げた後は核ミサイル衛星だったとか、
何より、なぞの石版「モノリス」は当初、宇宙人を想定してたなんて、びっくり。
キューブリック自身が敢えて難解にして作品の質を上げようとしたらしいが、
ネットで漁ったあれやこれやの解説文、全部違うやんか(笑)。

他にも莫大な資料から抽出した元ネタ裏ネタ満載なのがうれしい。
「地獄の黙示録」のマーチン・シーンの役は、当初、
スティーブ・マックィーンにオファーしてたってのもいーな。
続編も買ってこよう。

晩飯、惣菜のイワシフライ、メンチカツ。

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May 02, 2006

「ご臨終メディア」森達也、森巣博著

寝る前に古いIllustratorを削除したら新しいのも動かなくなったので、
あれこれやるうちにすっかり朝方に。

で、前場寝過ごしたら、こんな日に限って相場が爆上げ。
もう、自分の不甲斐無さが、どうしようもなく……。

午後はほとんど動きも無かったので株価を眺めつつ読書。
「ご臨終メディア 質問しないマスコミと一人で考えない日本人」
森達也、森巣博著(集英社文庫)を読了。
森は「放送禁止歌」やオウム側からの「A」などで有名なドキュメンタリーディレクター。
森巣は、調べると面白い経緯の豪州在住ギャンブラー作家。
二人の対談による、地上波キー局を主にしたメディア批判。

石原慎太郎の自宅が祝日に国旗を掲げてなかったり、
裁判での麻原がどうみても「アレ」だったとか、いろいろ面白いネタもありつつ、
「つらくとも、最後まで論理は通さなくてはならない。<略>
 なぜなら曲がりなりにも社会を支えているのは論理だからです」という
森巣の発言など、方向的に非常に自分と近くて興味深く読んだ。
060502.gif
メディア改革には、大手メディア記者の給料を
年収300万くらいまで下げろ、というのが面白い。
そりゃ、社会構成の中で一番給料体系の高い業界で、
年収2000万もあれば、政府と対峙して
現状を失いたいとは思わないもんな。

晩飯、うどん。

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April 12, 2006

「ニッポン不公正社会」斉藤貴男、林信吾著

株相場はさらに続落。
とはいえ、4月に入って上がってた東証1部が下げてるだけで、
新興市場はそれ程じゃないらしい。
こちとら、最近上がり始めたのと安心感から東証1部に乗り換えたのに、
そりゃないぜ、セニョリータ。
いつもブームに後乗りして失敗すんだよな。

「ニッポン不公正社会」斉藤貴男、林信吾著(平凡社新書)読了。
「機会不平等」の斉藤と「しのびよるネオ階級社会」の林の対談本。
時代の雰囲気は味わえるけど、対談本らしく、あんまり深い話も無くて、
読後感があんまり無い。
二人ともイギリス生活の経験があって、
イギリス並の階級差が日本に発生すると大変かも、てな流れ。

最近、すっかり左翼の旗手って感じの斉藤だけど、
10年前だと斉藤の感覚って中道だったのに、時代の流れって怖いね。
俺自身も、「斉藤はちょっとアレだもんな」なんて思ってたりしてるし。

昨日のYouTube、あれからもあれこれ検索。
「sexy dance」で検索すると、男女の区別無く、
音楽に合わせて自宅で体をクネクネさせてる
プライベートビデオが一杯あるのを発見。
http://www.youtube.com/watch?v=glcUj-mS03g
http://www.youtube.com/watch?v=-7vkwpFF2hY
米国の文化なのかな、こういうの?
そーいや、アニメ「シンプソンズ」でも、
ホーマーが「うぃーらいくしょーつしょーつ♪」って
タモリ倶楽部のあの曲を口ずさみながら、クネクネやってたな。

ところで、日本の学ラン、
ライブエイドでU2のボノが着てたり、ポリスのPVとか、
ワールドワイドな音楽シーンでたまに見かける。
で、今回は何となく検索した060412.gif
パブリックエナミーのPVで久々に大量発見。
Public Enemy
"Fight The Power"
http://youtube.com/watch?v=TzHfqlK2lOI
映画「Do The Right Thing」の
エンディングに使われたので、
映画の監督スパイク・リーが
PVも監督した貴重なビデオなのに、
学ラン(笑)。
日本人からすると、文化祭の1ページみたいな感覚になる(笑)。

ここ、二日、昔のPVを一杯見て、
そーいや、昔はこーいう仕事をしたかったんだなー、とノスタル爺。

晩飯、カレー。

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April 10, 2006

重度自由依存症

市場が低調だと、デイトレ用の余力もないので、
必然的に何もできずにダラダラと過ごすことに。
相場を横目に、060410.gif
昼間っからゴロゴロと読書なんてしていて、 
学生並の時間の浪費ぶりに気づいてみて、
猛烈に自己嫌悪してみせてもキリがない。
一度手に入れた自由は、中々手放せない自由中毒者。
このまま自由ばっかり味わってても
実りの無いにとは重々承知の上だが、
惰性に無勢で重度依存ぶりを発揮している。

でもまあ、あれだけ吸ってたタバコも止められたんだから、
この「自由」も頑張れば止められるのかもしれないな。

チャート本と一緒に買った、
「テレビの罠-コイズミ現象を読みとく」香山リカ著(ちくま新書)を読了。
時事モノなら、この人、結構読みやすいので、最近、結構買ってる気がする。
今回は並んで平積みされていた「貧乏クジ世代」と比較して、こっちを選択。

「貧乏クジ世代」の方は、70年代生まれで社会に出る頃が不景気だった、
バブルを経験していない世代の鬱ぶりな話。
とくに面白いとも思わなかったけど、その「貧乏くじ」気分から脱するのに、
「内観療法」を紹介してたことは情報として有意義かと、
立ち読みしながら「内観療法」だけ暗記した(笑)。
(検索すると、解説ページがいろいろある)

さて「テレビの罠」は、前回の小泉劇場に対峙した、
反対賛成それぞれの立場の人たちの記事やインタビューなどを網羅してるので、
どういう時系列でああなっていったのか、
いろんな側面からざっと理解するのに非常にわかりやすい。

刺客や「くの一」、小泉劇場の内ゲバ報道は、
自民党内に与党・野党を形成し、ホントの野党の影は薄くなる一方、
おまけに岡田民主党のアピール度も低かった。
(小泉の主張のムチャクチャ加減に油断したともいえる)

メディアで報道する者すら、小泉劇場に荷担したことに自覚もない。
誰もが当事者感覚のないまま、
気づくと小泉ポピュリズム政治の渦に皆巻き込まれた。
著者は、これをファシズムに結び付けているけど、
俺も、戦前体制の、当事者が責任を全く自覚して無かったという、
丸山真男の東京裁判を検証した論文を思い出す。

2ちゃんねるを見たりすると、「負けた民主党が悪い」とか
責任転嫁する始末の悪い自民党投票者も散見されるし、
全ての人が当事者感覚の無いまま、
ただただ「郵政民営化=改革」に特化したアピールに感化され、
あれよあれよと大勝利してしまった小泉政権だったようだ。

面白いのは、この本でも引用されている「日本型ポピュリズム」(中公新書)では、
同様のブッシュ・米国共和党のポピュリズムが、
大衆迎合した政策とはいえ中身自体はあるのに対し、
小泉・日本型ポピュリズムには中身そのものが無いと指摘されており、
今回の「テレビの罠」と合わせると、
日本全国すべからく「無自覚=中身が無い」だったのかもしれない。

もちろん、スリード社の例の「B層」戦略についても触れているように、
裏では自覚的に戦略を練った者達も存在する。

まあ、よくわからんうちに、気づくととんでもないことになってるのは、
これはこれで、日本人特有の何かの依存症かもわからんね。

晩飯、惣菜チキンカツ。

投稿者 しど : 03:53 AM | コメント (0) | トラックバック

March 21, 2006

お彼岸

060321.gif雨の中、彼岸の墓参り。
昨日行っておけば良かったと後悔しながら、
雨に濡れる線香に般若心経を唱える。

今日は、大叔母の方にも行くことにした。
我が家以外の墓は、母が死んでからは久しぶりだ。
さすがに、叔母たちはきちんとした花を飾ってお参りしているな。
雨の中、適当にやってると、却って汚れてるような気もするが、
まあ、それも雨が流してくれるだろうと、
きっとすぐ消えるだろう線香に火をつけ、
さっきと同様、経典を広げて読み上げる。

帰りにダイエー製の発泡酒(バーゲンブロー)を買いにダイエーへ。
第一世代の発泡酒だけど、最近値下げして第二世代の安さになってる。
第一世代だから麦芽&ホップの味わいでお買い得だ。

駐車場に向かう途中、展示スペースが黒山の人だかり。
展示テレビでWBCを映しているようだ。
すでに9回裏なので、勝つ瞬間だけでも見るかと立ち止まる。
結果が出ると、ワーワーキャーキャーやるもんかと思ってたけど、
意外に、皆、すぐに三々五々に散り始める。
ま、現実はこんなもんなんだろうな。

それにしても、棚ボタ勝利からついに優勝とはメデタイ。
しかし、勝つつもりだったはずの米国が不在の第一回大会決勝を見ていると、
第二回は果たして行われるのだろうかと、つい思ってしまった。

「アイデアを捜せ」阿刀田高著を読了。
短編小説の旗手が、そのアイデアの源泉と小説への加工を、
いろんな題材とともに紹介していて、とても面白い。
幽霊は視覚と聴覚で感じるモノだが、味覚の幽霊を表現できないか?
というアイデアから、

社会ステータスが上がってから再婚した妻は
前妻よりもあらゆることで優れていて何の不満も感じないが、
苦労時代に支えてくれて死んだ前妻の、
貧乏ながらやりくりしてくれた自分好みの料理の味が懐かしい、
そんな主人公が最後に幽霊が出るという怪談百物語に参加したとき、
ふと、懐かしい味が口に広がった。

なんて、話を作ったなんてのを聞くと、上手いもんだと思うし、
こんなエピソードがいろいろ12章分もあって、読み応えがある。

晩飯、惣菜のチキンカツ。
やっぱりジャンクな味だが美味いな。

投稿者 しど : 10:56 PM | コメント (0) | トラックバック

February 12, 2006

ヤクザ怖い

アマゾンからベンジャミン・フルフォードの
「ヤクザ・リセッション」と「日本マスコミ『臆病』の構造」が届く。
ライブドアが闇社会とのつながりを暗示し始めて、
この本がネットで紹介されてるのを何度か見たので購入してみた。

なんとなーく、薄々とは気づいてるはずの、ほにゃらら団の方々。
一時期は宮崎学に心酔してた時期もあるので、
「しのぎ」自体には理解を示していた私自身ではあるが、
やっぱり、リアルな「死」をビジネスに組み入れている実態を、最近も、
耐震構造偽装問題とライブドア周辺での4人の死でみせつけられると、
改めて、背筋に冷たいものが走るのを知る。

日々生活していれば、噂以外では接触することのないアウトローは、
「幽霊の正体見たり枯尾花」の「幽霊」みたいな存在だが、
幽霊とは異なるヤクザの姿をきちんと整理しているのが「ヤクザ・リセッション」。

竹下首相が「誉め殺し」という目にあったり、
金丸が狙撃されたり、思い出せば、そんな断片も一杯あって、
ただ、新聞やテレビが扱わないからどんどん忘却の彼方へ。
小泉首相も稲川会との繋がりが指摘されてるし。

アウトローの存在自体は必要悪な部分もあるだろうが、
怖いのは、あまりにも表に繋がりすぎてること。
一方で、栃木リンチ事件、桶川ストーカー事件、徳島自衛官不審死など、
警察への期待も下がりつつ、知れば知るほど、司法の歪みも残る。
歪みを残したままその上に「裁判員制度」なんて無茶苦茶も行われる。

気づくとタブーだらけになっているのが日本社会なのだ。
目を逸らすべきではないが、庶民はただうつむいて生活するのみだ。

晩飯、惣菜のメンチとコロッケ。

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January 15, 2006

関岡英之著「拒否できない日本」文春新書

先日の散歩の際に、近所の氏神さんでどんと焼きをすることを知り、
本日昼、正月飾りを持って神社へ。
結構人が来ているもんだ。

その後、足を伸ばして、書店巡り。
「愛川欽也のパックインジャーナル」と「ビデオニュースドットコム」の両方で、
関岡英之著「拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる」が
紹介されていたので、つい読みたくなってしまい、あちこち探し、二件目で見つける。

風邪気味のようなので、その後、すぐ帰る。

仏壇の餅を下ろす。
二週間でガチガチにひび割れ、カビも生えている。
冷凍庫に母が使おうとしてた小豆があったのを思い出し、
鏡割りでゼンザイでも作るかと、冷凍庫から出しておく。

早速、「拒否できない日本」を読み始め、珍しく、そのまま読了。
「グローバル化=競争原理」を日本に押し付けてきた米国だが、
そうした競争原理+訴訟社会というのは、英米加豪だけの、
アングロ・サクソン人種の特徴だそうで、
バブルと同時に日本が侵食されていく様が、細かく解説されている。
挙句に、建築業界は、日本を飛ばして、米中でくっついたらしく、
まことに、米国追従派が目論んでいた米国庇護下のユートピアこそ
「平和ボケ」の象徴だったようである。
なかなか面白いのでお勧め。

早めに寝たものの、深夜に目覚めて飲み始める。
この生活パターンをどうにか止めたいのだが・・・

溶けた様子の小豆、食べてみると冷凍焼けしていてまずい。
一昨年のだもんな・・・去年なら食べられたかな。
勿体無いが捨てることにする。

晩飯、賞味期限の切れたチャンポン。
麺が酸化していてまずいが、二玉完食。

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January 09, 2006

橋本治著「乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない」

橋本治著
「乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない」
集英社新書 
読了。
橋本の新書は、著者本人の思考過程をそのまま書いてるので内容把握はむずかしいが、
断片としては、やはり興味深いことが連なっている。

経済とは何なのか。
本来、「経済的」という意味での使い方も我々はしていたが、
いつの間にか「経済=儲ける」という言葉に変わってしまっている。
エコノミーという英語に当てられた明治時代の「経済」は、
四字熟語の「経世済民」の省略形だそうだ。
その意味は「世を治め、民の生活を安定させること」という。
本来の意味と現実との乖離が、勝者定義の無い「勝ち組・負け組」という言葉を生んで、
その場しのぎをしている、なんて指摘。

また、勝ち組としての小泉の郵政選挙にも触れている。

小泉の主張:「改革をする、しなければならない!」

そこには二つの争点があった。
1:改革とは何なのか? いかなる改革がなされるべきなのか?
  つまり「郵政民営化だけが改革か?」
2:郵政民営化が改革だとして小泉のプランだけが“正しい郵政民営化”なのか?

ところが小泉は
「改革は郵政民営化である!私の郵政民営化だけが郵政民営化である!」
と押し切った。

そもそも議論には順序があるべきで、
1.改革そのものは、なされるべきか、否か
2.なにをもって“改革”とすべきか
3.出された改革案は、改革案に価するものなのか、しないものなのか
という、1→2→3という順序。

ところが日本では、1、2を飛ばして3が来る。
「郵政民営化こそ改革であり、私の郵政民営化だけが正しい」
という小泉の主張に反対すると、
「そんなあんたたちは、改革をする気がないのか!」と怒る。
そこで、議論は1に戻るが、「改革は必要」という方向性は決定づけられる。
そして、最初に改革を訴えた者が勝ち組としてクローズアップされ、
再び議論は3へ向かう。
つまり、3→1→3であり、結局、内容自体を問う2は訪れない。
結果的に勝ち組・小泉が大勝利をしてしまった。

なんて解説があったりする。
いわれてみれば、なるほどと思うのだが、こんな断片的なことがツラツラと並ぶので、
イマイチ頭に入らないのが困る。

新しいフロンティアにしか勝ち組は存在できないが、
今は古い価値観の中で既得権益者が勝ちを争っているだけであり、
そろそろ、新しい価値観に進まないといけないんじゃないの?
みたいなことがテーマのようである。
とりあえず、目次だけで莫大なキーワードが羅列してるので、
ちょっと眺めてみると、その人なりのストーリーが浮かぶかもしれない。

投稿者 しど : 04:17 AM | コメント (0) | トラックバック

October 16, 2005

下流社会

以前作ってた800ランプのサイトのことで、
「リンクしたいので電話ください」と元バンドボーカルのオグラ氏よりメール。
何で返答するのにメールじゃなくて電話なんだろう・・・
電話じゃないと済まない状況、何か問題でもあるんだろうか?
と、とりあえず、メールに書かれてた番号に恐る恐る電話してみた。

想像してたよりも明るい雰囲気の声だった。
私「あの、ホームページの件でしどと申しますが」
オ「あー、はいはい」
私「あ、あの、ご無沙汰してます」
オ「あれ、俺、会ったことあったっけ?」
私「あ、いえ、居酒屋で近くに座ったことはありますが、話すのは初めてです」

こんな感じのヤリトリで始まり、まあ、とくになんちゅーこともなく、
ホントに、リンクのお願いだけだったので、当然快諾。
わざわざ電話じゃなくても大丈夫だった気がする。
「新譜が出来たら送るから、紹介お願いしますねー」
といわれて電話を切ったのだが、かなりドキドキした。
ま、普通なら仕事になるように転回すべきなんだろうけど、
そこまでの機転もやる気も無いからしゃーないな。
新譜が来るだけでも良しとしよう(笑)。

昨日購入した「下流社会~新たな階層集団の出現」三浦展著、を開く。
出だしがこんな質問だ。

次のうち半分以上当てはまれば、かなり「下流的」である。
1.年収が年齢の10倍未満だ
2.その日その日を気楽に生きたいと思う
3.自分らしく生きるのがよいと思う
4.好きなことだけして生きたい
5.面倒くさがり、だらしない、出不精
6.一人でいるのが好きだ
7.地味で目立たない性格だ
8.ファッションは自分流である
9.食べることが面倒くさいと思うことがある
10.お菓子やファーストフードをよく食べる
11.一日中家でテレビゲームやインターネットをして過ごすことがよくある
12.未婚である(男性で33歳以上、女性で30歳以上の方)

ええ、私、半分以上どころか、ほぼ満点です(´・ω・`)。
広告関係の著者は、何かを訴えるのではなくほとんど調査結果の分析なので、
現在の階層別の志向がわかりやすい。
一番笑ったのは、「自分らしさ思考は『下』ほど多い」っての。
うん、周りを見れば、明らかに「現実」だ。

でも、自分らしさを求めれば求めるほど貧乏にしかならない社会っての、
「下流」の私からすると、あんまり良い社会とは思わないんだけどな。
で、そんな風に思ってる私は、当然、社会から淘汰されちゃう運命だから、
もー、どーでもいーや。

晩飯、スキヤキ、フィニッシュ。

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October 02, 2005

「勝者の組織改革」二宮清純著

プロ野球再編問題の時に、テレビでいろいろ解説してた著者は、
スポーツの有り方について一家言持つ人だし、
根性論とは違って問題点も解決策も具体的に指摘するので、
いつも興味深く話を聞いている。

この本では、日本特有の「敗者の美学」を非難している。
「結果よりも過程が大切」と負けたことを反省しないまま、
負けた原因を研究しないから何時までも同じことを繰り返す。
日本軍の組織研究の本でも同様のことが書いてあるので、
日本人のメンタリティとしては、「ダメなら仕方無い」というのが根付いてるんだろう。
天気任せの農耕民族らしいといえばそれまでか。

とはいえ、スポーツは勝ち負けがはっきりしている分だけ原因もわかりやすいと、
過去の成功体験に酔って改革を怠る大相撲やラグビー、バレーを解説し、
オリンピック選考での陸連のお粗末や利己的な巨人中心の野球界を非難する。

いつも思うが、こういう問題点も解決策も明白に理解してる人は、
一向に改善策を出そうとしない現実を目の当たりにして、
どうやって自身のモヤモヤを解決してるんだろう。
著者の場合、あちこちの運営母体から相談を受けて、
処方箋を与えるのに無視されてるみたいだし。
案外、それはそれで、自分自身の現実のみに興味を切り替えるんだろうか。

私は近頃、いろいろ過去を省みると、どこかで目的軽視というか、
むしろ、「ここまでやったらどう転がるか楽しみだ」なんて安易にやってきたので、
結果、現在のような体たらくに陥ってる次第。
もちっと、「勝利への方程式」を組まないとダメだなー、と感じている。

とりあえず、時間の無駄遣いを減らし、できることはすぐに片付け、
できないことだけに集中できるようにしていかないといけない。
基本的なことなんだけど、こーいう当たり前のことを放置した結果、
体重がついに60キロに突入する羽目に。
チビ・デブの二重苦を背負い、あとはハゲさえ・・・
いや、すでに微妙なワキガで三重苦達成か(´・ω・`)シニタイ
おし、三重苦を乗り越えて、頑張るぞ!

それにしても、草刈でかぶれたらしく湿疹が出来て痒い。
来週からまた忙しくなりそうだ。

晩飯、カレー。

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June 04, 2005

櫻井よし子著「権力の道化」

午前中からボヤボヤしつつ、よし、
櫻井よし子著「権力の道化」を読破するか、と思い立ち、
夜には読み終える。

もうね、凄い手厳しい。
ぶっちゃけていえば、猪瀬ってのは、改革派のフリをしながら、
権力に取り入ってただけというのが、明かされる。
道路公団民営化推進委員の川本氏からは「妥協作家」と罵られるし、
官邸筋に次期国交大臣の推薦までお願いしたことも暴露されているんだから。

でも、ちょっと待てと。
この本の通りの人だってイメージは、テレビからは伝わらない。
そーいうメディアの態度が、
道路公団問題の解決を頓挫させたといっても良いのかもしれない。
小泉も石原のぶてる国交大臣も、
最初から最後まで、官僚と族議員を納得させた上での政権維持しか考えてない。
それなのに、一般的にそーしたイメージは無いのではないかな?
この本によると、新聞メディアは随分とこの委員会の顛末を非難してたようだけど、
テレビを見てる限りは、そーいう報道の印象が無い。
いや、私なんか、結構、道路公団民営化問題には注目してた方だと思うんだけど、
それでも、この本のような展開は全く思いも至らなかったのである。

メディア戦略が巧い小泉政権だから、郵政事業民営化も要チェックなんだろうけど、
個人的には、昨今、ますます、もー、どーでもよくない?なんて無気力。
どーせ、メディアや多くの会社がある大都市圏が不便を被る事は無いし、
反対しないのはそーいうことなんだろ?

詳しい内容は後日。

晩飯、肉餃子。

投稿者 しど : 03:11 AM | コメント (0) | トラックバック

May 01, 2005

日垣隆著「世間のウソ」

友達は朝から出社に出たので、一人、部屋でゴソゴソ。
サンデーモーニングを見たりの、毎度の一人日曜パターン。
とりあえず、用事も無いのだが、家にじっとしてるのもアレなので、
東京駅周辺を散策することにする。

丸ビルでも入ろうかと思ったが、意味無く八重洲口から出てウロウロ。
しばらく歩くと貨幣博物館なるモノをみつけるが、夕方ですでに時間オーバー。
さらに周辺をブラブラしつつ、書店の丸善に入る。

最近はあんまり本屋に入らないのだけど、
やっぱりこれだけあると、いろいろ興味深く、あれやこれや立ち読み。
紀伊国屋までなると、多すぎてめまいがしちゃうけど、
これくらいなら随分と楽しい。

それにしても、下関だと、パソコン関連の本全体で棚一面くらいなのに、、
ここでは、「ACCESS」本だけで一面あるのね。

結局、電車で読みやすそうな、日垣隆著「世間のウソ」(新潮新書)を購入。
報道の出鱈目加減を揶揄する内容は、私の興味にぴったり。
イマイチ著者の立ち位置がわからないけど、

国家的詐欺!
これこそが現代日本を読み解く最大のキーワードです。
NHKしかり!
国鉄しかり!
道路公団しかり!
財政投融資に湯水のごとく浪費された郵貯と簡保しかり!
日本列島ぼろぼろ土建しかり!
年金どろぼーしかり!
電話加入しかり!
(以上、第十話「料金設定のウソ」より)

なんてのを読むと、溜飲が下がる。
あと、警察の「民事不介入」が明文化されたものではなく、
単なる警察の怠慢の表れに過ぎなかったことも明言してる。
読みやすいし、今後何冊か読みそうな感じ。

晩飯、フライパンにキャベツ、モヤシを敷き、その上に豚肉をのせ、
水を注入して蓋をし、蒸してみた。
昔、ゴンチチの人がNHKの料理番組で良く作るつまみとして紹介してたモノだが、
そのときは、キャベツを使わず、土鍋に蒸し器を使っていた。
どーなるかと思ったものの、ポン酢をつけて友達と食すと、なかなか美味い。
キャベツを追加して甘みが加わったのも、案外、良かったのか。

投稿者 しど : 09:18 AM | コメント (0) | トラックバック