December 12, 2006

「教育基本法と愛国心のふぞろいな関係」

○愛国心のみの場合はやらせ報道なのでご注意!

いよいよ、今週、教育基本法改正法案が国会を通るようだ。テレビだけ見てると相変わらず要点が掴めないが、ビデオニュースで取り上げられたので、ツボはわかったような気がする。
http://www.videonews.com/on-demand/291300/000942.php
http://www.jimbo.tv/videonews/000329.php
(鈴木寛議員の民主党としてのバイアスを考慮する必要有り)

鈴木氏の解説によると、今回の教育基本法改正は、結果的には文科省の焼け太りを招くという。現在の教育上の様々な問題は、教育現場における責任の曖昧さに起因するが、法案が通過すれば、文科省による中央集権化が進み、教育現場の責任の曖昧さはさらに悪化するという。

まず、それぞれの政党の意図。

○自民党
「教育基本法を改正した」という旗が欲しいだけなので、国会が紛糾しないよう、随分と野党に歩み寄っている(安倍の専売特許のような「バウチャー制」は、実は鈴木氏が立案した民主党案が元だとか)。一方、小泉・飯島は、まだ影響力を持っていて、小泉政権を支えた層(いわゆるB層http://ja.wikipedia.org/wiki/B%E5%B1%A4)の支持を固定化させるために、「愛国心」の明記は効果的だと画策している。

○公明党
リベラル的なイメージの為に、愛国心の導入に反対、自民党に反旗を翻している。これは、公明党が望んだ盗聴法の際に自民党が内容を変えてしまったことへの意趣返しだとか。ただ、最終的には選挙に影響が無いように、早い採決を望んでいる。

○民主党
文科省による中央集権的教育管理を定めた「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(地教行法・ちきょうぎょうほう)の改正とバーターで、愛国心の導入は容認するかもしれない。

○社民党、共産党
積極的な愛国心反対運動を展開。教職員組合を通じて、教育界では既得権益者でもあるので、55年体制同様のバランス感覚で反対している。これに反して日教組は、今回、民主党寄りの妥協案を探っている。

さて、ニュースでは「愛国心」が話題の中心になっている教育基本法の改正であるが、官僚の狙いは、教育システムと利権の中央集権化のようだ。それを誤魔化す為に、まずは「愛国心」を前面に出し、さらには、高校の未履修問題をリークして、「地方に任せていては問題が多いから、文科省管理下に置く方が良い」、という世論を形成しようとしたらしい。

ところで、現在の教育現場における本質的な問題は何かといえば、責任所在の曖昧さだという。公立学校の多くは市町村立であり、施設管理は市町村に責任があるが、教師の人事権は、都道府県の教育委員会にあるという。

○教育の責任の力関係
担任<学年主任<校長<市町村教育委員会<都道府県教育委員会(教育委員長<教育長=文科省ポスト)

例えば、福岡のいじめ自殺事件の発端はデタラメ教師だったが、市町村教育委員会に訴えても人事権が無いとして訴えが聞き入れられず、どうにか福岡県教育委員会まで到達しても、「これは学習指導要領に関わるので文科省へ」とたらい回し。そして、文科省では、「これは自治体の問題」だとして無視された。ありがちな行政ループ状態。

(私立学校の場合は、責任の所在が校長や理事長にあるので、諸問題の解決が早いらしい)

都道府県教育委員会は、地域の名誉職としての教育委員長と、実権を持つ事務方の教育長がいる。そして教育委員長は非常勤なので、問題があっても行方が掴めない。常勤の教育長は、(最近緩和されつつあるとはいえ)文科省からの出向ポストであり、つまりは、自治体の教師の人事権を持つ都道府県教育委員会は、文科省の直接管理下にあるのが現状だという。

それを今回の教育基本法の改正は強化する方向で、象徴するのは、追加された第17条の「教育振興基本計画」だそうだ。

今週、いろいろなニュースを目にするかもしれないが、「愛国心」にのみ注目した内容のものは、全て大本営発表の一部と考えても良さそうだ。

相変わらず、こういうところでも「愛国」は利用されやすい。

晩飯、鶏肉水炊き。

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November 14, 2006

マル激 いじめネタ

ビデオニュースドットコムでいじめネタ。近頃いまいち面白くなかったんだけど、今回は、興味深かった。ゲストは、「いじめの社会理論」を書いた、社会学者・明治大学助教授の内藤朝雄。
http://www.videonews.com/on-demand/291300/000928.php

いじめの構造は子供に限らないと説きつつも、一般報道では伝えられない対処法を処方している。まず、「いじめ」という言葉に惑わされず、事件となった場合には、脅迫、窃盗、その他、きちんと刑事事件として対処すべきであり、その上で、強制的なクラスという空間によって初めていじめは成立するので、学級制度の改善を求める。例えば、クラス自体を流動的な形態になれば単なる嫌がらせで終わる、と強調する。

メディアに対しては、自殺が出るまでは取り上げないという事態が、なおさら自殺を後押しするとも指摘している。また、「いじめ」という言葉に簡略せず、いじめの具体例に対してはきちんと報道すべきで、その上で、その事例に適した罰則を示すことで抑止策を計るべきだという。

面白いのは、「聖域」というキーワードで、教育現場が左翼の聖域になっていたことから右翼の警察権力を拒否していたことが弊害となっていたという指摘。私も大学では、「学生自治」を強く主張するサークル団体に属していたので、「聖域」感覚は理解しやすい。以前は聖域扱いだった「家族」も、「家庭内暴力、ドメスティックバイオレンス」の実体が明らかになった。部落問題も、精肉関係や奈良市職員など、本来の平等主張以上の「左翼団体」がタブー視されていた。近年、どちらも聖域として扱われなくなってますます実体が把握できるようになってきたので、教育現場も、今後、「聖域」が取り払われていくべきだとしている。

深夜1時から、村田渚に触れることを期待して、オールナイトニッポンのくりぃむしちゅ~とTBS系の爆笑問題とを交互に聴いてたが、とくに触れることも無く、期待外れ。後は、金曜のますだおかだのANNに期待してみるか。

晩飯、レトルトハンバーグ。

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August 15, 2006

宗教は怖いね

小泉首相が靖国神社へ参拝した。
終戦記念日に参拝したのは中曽根元首相の85年の参拝以来、21年ぶり。

前選挙でも小泉支持が圧倒的だから、今回も支持者の方が多いんだろう。
まあ、俺も、公約破り男だから行けばいいと思ってたけど、
それは、世論やメディアが叩くはずだと考えてたから。
それが、どうも、参拝を賛成する方が多数派になっちゃってるようだ。
何かもう、随分と変な国になっちゃったなぁ、と思う。
宗教を理由にすると、もう論理も無関係な絶対思考だから、逆らえないしね。

今週のビデオニュースドットコムは、靖国問題。
「靖国問題の原点 」の著者、三土修平がゲスト。
是々非々というより、どうして靖国神社が問題になったかという点、
靖国賛成派と反対派、双方の混乱を解説してる。

戦後、靖国神社は現在のような独立した宗教法人としてではなく、
国家が管理する宗教色を排した追悼施設とする方向もあったが、
結果的に宗教色を残したことで今日まで問題を残すことになった、とか。

また、独立法人の靖国神社に旧厚生省が合祀目的で戦没者名簿を送っていたことで、
関係の曖昧さも残ってしまった。

もう一点、西欧の「Public」と日本社会における「公」との違いも指摘している。
あくまで西欧のPublicは個人と交差する関係にあるが、
日本は「おおやけ→大きい家」といったように、公の中に個人が入っている。
この違いによって、靖国神社の「公共性」が、客観視できていないらしい。

さて、他にも議論が交わされているが上の2点を抽出すると、
・戦後宗教性を残したことで問題も残した
・日本人は「公」と個人との区別がつきにくい
になるが、日本の近代化は、「公」を作るために、
天皇と神道を統治機構に組み込んだことを思い出すと、
靖国神社というのは、軍国主義の象徴であると同時に、
戦前の日本近代システムの一つの象徴でもある。

敗戦とともに終焉したはずの日本の戦前体制、
それは近代といえども未熟な体制であった。
その象徴を、体制終焉の終戦記念日に国の代表が参拝したということは、
未熟な戦前体制の賛美であると私は受け取る。

インパールの無謀さは、官僚主導の今のいろんな政策にも同様だし、
東京市を東京23区にした東京一極集中の戦時体制は今も継続中だ。
何時の間にか自衛隊は海外派兵されているし、
戦後昭和感覚と比較すると、どうにも妙なところに来ちゃったもんだと思う。

イラク人質の件から昨今の弁護士叩き、そして今回、
なんだか世論とすっかりズレてしまって、面白くないもんだ。

晩飯、すし太郎。

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July 02, 2006

小泉ブッシュ

朝になると雨は止み、晴れ間が覗く、急いで洗濯。
ついでに玄関の草刈も少々。

サンプロのネタは、事件の際の被害者が匿名発表になった件。
警察が恣意的に被害者を隠すことが可能になり、
慌ててメディアが反論してるっぽいが、今更どーにもならない感じか。
音羽お受験殺人の件では私も偏った情報から被害者叩きをしてたし。

ただ、改めて、官僚の焼け太り加減は上手いなと思う。
報道被害があれだけ起こっているのを放置しておき、
改善すると見せかけて、自分達に権限が増えるように法改正を進める。

例えば、犯人が警察関係者なら被害者はヤクザだと嘘を発表してみたり、
初動捜査でミスってたのをばらされたくなかったり、
犯人逮捕がむずかしい場合も、いかに被害者に問題があったかを発表する、
そして、被害者の名前を伏せてメディアが報道できなくすれば、
その警察からの嘘発表のみが事実として流布される。

今回の改正は、桶川ストーカー事件や栃木リンチ殺人事件など、
警察の隠蔽体質を知ってる者には恐怖の政策にしか見えない。

山口母子殺人や麻原裁判での弁護士叩きも同様だけど、
対立項が設置されたら、どちらか一方だけの情報で判断する訳ではなく、
できるだけ、対立軸の中心に身を置くことが肝要なんだけど、
どうも最近はお役人側に立つのが当然だという流れが多くて怖い。

それもこれも、記者クラブを温存して、自分達を体制側に組み入れた
メディアのポチ体質も原因で、メディアにとっては自業自得なんだけど、
記者クラブがあればこそ、メディアだけが情報に到達できるラインなので、
結果的に我々一般人が損をすることにもなる。
どーせ、記者クラブネタを垂れ流して平気なメディアは、
被害者の名前がなくなったって仕事に困る訳じゃなし、
逆に、今後も、警察の恣意的な操作で被害者の名前がリークされることもあるだろう。

こーいうの、取り入ったつもりが鴨にされるのは、日本外交も同様だけど、
損をするのは負け組ばかりなり。

夜、ビデオニュース。
【ブッシュ-小泉の蜜月関係で日米関係はどう変質したのか】
ゲスト:霍見芳浩氏(ニューヨーク市立大学教授)
http://www.videonews.com/marugeki/274newmarugeki.html
大学でブッシュJrを教えたことで一時期良くメディアに出てた先生だけに、
毒舌っちゃ毒舌で面白い。
ともかく、ブッシュも小泉も駄目駄目ながら、
揺り戻しが起こりつつあるアメリカと対比させて、
小泉を持ち上げるままの駄目駄目ニッポンの原因をいろいろ探る。

日本の教育の駄目ぶりは明治維新にさかのぼる。
まともな改革者は討ち死に、残ったややまともな大久保利通も暗殺され、
残った山縣有朋が私利私欲にまみれて明治日本を急展開させていく、という話。
大久保は、民衆解放を目指し市民の近代化を図り、
山縣は、利権確保のために市民管理に向け国権政治に傾き、教育勅語なども設定する。

教育に関しては、最近、教育勅語を復活させるような教育基本法改正に動いてるが、
そもそも、教育基本法をきちんと行っていないからここまで社会がおかしくなってる、
という指摘も面白い。
メディアも改正ばかりは扱うが、教育基本法の中身には一切触れなかったり、とか。

その他、靖国参拝は米国でも問題視されており、今回の小泉訪米の際の
議会演説が実現しなかった原因にもなってるとか。
(日本だと、小泉が断ったとの報道もあったけど、どうなんだろう?)

話はあちこちに飛ぶが、今の日本における問題点をいろいろ解説していて、
非常に面白かった。

晩飯、コロッケ。

投稿者 しど : 10:01 PM | コメント (0) | トラックバック

June 25, 2006

ビジネスと割り切れるか否か

ビデオニュースドットコム、早速、電通とW杯との関係の暴露ネタだったんだけど、
神保が準備不足だったのとスタンスの違いとでゲストがお怒りの様子。

コンテンツ:【W杯のマル激的考察】
ゲスト:田崎健太氏(ノンフィクションライター)
http://www.videonews.com/marugeki/273newmarugeki.html

田崎のブログ: http://www.liberdade.com/tazaki.html  (6月25日の欄)

まー、互いのやりとりが、ほぼリアルタイムでわかるのは、
ネットの醍醐味かもしれないけど、
正直、コンテンツを見た側としては、
作者の真意はそれなりに伝わる展開だったから面白かったんだけどね。

田原総一郎方式じゃないけど、司会が馬鹿を装ってても、
本人の口からきちんと説明を聞くことができれば、
視聴者はそれでいいからね。
今回は、こーいう手法に甘んじた失敗なんだろう(笑)。

ビデオニュース側は、
電通のメディア支配がワールドスポーツにも及ぶ危険性、
ってスタンスだろうし、
田崎は、
FIFAや電通がここまでビジネス規模を広げたのは凄いこと、
という違いが垣間見える。
「単行本のプロモーションの関係で、様々な番組に出させてもらった」
って思惑だったのも、どこかズレてたんだろう。

まー、こーいうのを公表するところを見ると、
感じ悪い人だなー、とは思うわな。
チヤホヤされるかと思って行ったのに、思ったほどの扱いを受けなくて腹立った、
って感じにしか見えないもん(笑)。

今後、メディアにも頻繁に出てくるかもしれないけど、
善悪を判断するジャーナリストというより、
経済紙記者に近いスタンスの人だと思ってた方が良いんだろう。
FIFAや電通、サッカー界にも太いパイプを持ってる人だろうから、
むしろ、そっち側の人と考えた方がいーのかも。
その分、エンタテーメントとして読み応えのある解説を期待すれば良し。

晩飯、鶏肉の照り焼き。

投稿者 しど : 04:58 AM | コメント (0) | トラックバック

April 22, 2006

個人情報保護法の弊害

学校や業務上必要とする連絡網の名簿が作られなくなったり、
情報開示を拒んだり、個人情報保護法の影響があちこちで出てきて
いろいろ困った状況にもなってるが、実はそのほとんどが「誤解」だという、
今回のビデオニュースの丸激。
【これでいいのか、個人情報保護法の現状】ゲスト:村千鶴子氏(弁護士)
http://www.videonews.com/marugeki/264newmarugeki.html

問題点は、この法律が、
「個人情報」の保護法であって、
「プライバシー」の保護法ではない、ということ。

しかし、貿易資格上要請があった欧州への説明や、
高校の政経の教科書では「プライバシー保護法」としているとする、
行政側のずるさが見えるとか。

では、個人情報とプライバシーの違いとは何か。
「プライバシー」ならば過去に遡って様々な議論の上で定義されている概念だが、
「個人情報」とはこの法律で初めて出てきた個人識別情報の造語で、
名前+何かの符号(誕生日や職業など)の「データ」を指す新しい概念らしい。

つまり、データ保護法であって、ゲストの村氏が指摘するには、
名簿関連業者へのガイドラインに過ぎず、むしろビジネスチャンスを与えた、
ということになるらしい。

一方、宮台らがあげる「陰謀論」としては、
この法案はもともと、森喜郎、中川秀直らのスキャンダル対策で、
情報開示を強制できる法律を官僚に要請したんだとか。
そのため、公職としてプライバシーの無い政治家にも適応できるように、
プライバシーではない「個人情報」という概念をひねくりだしたんだとか。

そうした、「個人情報保護法」なので、
法律上、4000人未満の名簿の扱いは、一般人には問題無く、
目的を明らかにした上で作成すれば良いのだとか。

ただ、業者に対しても、罰則規定がゆるく、
違反業者も「行政指導に従う」と口答すれば不問にされ、
それでも改善されずに訴えられても、
懲役6ヶ月以下もしくは罰金30万円程度の微罪。
明らかにザル法。

個人にとってはわずらわしさに対してあまり得の無い法律ではあるが、
一応、情報の開示要求はできるので、
相手の名簿に出ている自分の情報内容は求めることができるらしい。

さて、こうした、不思議な法律が平然と施行されるのも、
徐々に、国民が国への依存度を高めている傾向の現れでもあるらしい。
何か問題があれば国に管理を要求するので、
こんな法律が出来ても問題視されないとか。

俺のような素人からすると、法律家なら問題性がわかると思いきや、
専門家も国民なので、問題意識は一般人とそれほど変わらないんだとか。

そして、こうした情報関連の法律ができるにつれ、
政府、行政が情報をコントロールしやすくしてるのではないかと指摘する。

思い当たるのが、俺の、大叔母の戸籍関係。060422.gif
いちいち一通一通謄本を取り寄せて内容を確認しないと、
どこに移ったかなどは、一切教えてくれない。
そのくせ、一通一通発行手数料として700円を取る。
ちなみに、大叔母の郵貯請求には、
本人の16歳から死亡までの戸籍謄本、
身寄り(配偶者、子供、兄弟姉妹)全ての戸籍謄本、
生存の場合は、相続対象全ての身寄りの印鑑証明が
必要とされる。
しょうがないんだろうけど、聞いただけで気が遠くなる。

冷静になれば、国民の情報で商売してるんだもんな。
いろんな手続きに書類提出が義務化されてわずらわしいし。

一方で、今回の誤解、国民一般に広まった、名簿作りへの警戒は、
市民ネットワークの分断に繋がっていると危惧もしている。

情報の独占化こそ、政府・行政の狙いだったのか?
なんていう、SFチックな陰謀論が結論。

怖い怖い。

晩飯、惣菜鮭カツ、肉野菜炒め。

投稿者 しど : 03:38 AM | コメント (0) | トラックバック

April 15, 2006

小泉×小沢で日本の政治はどう変わるか

今回のビデオニュース・丸激トークオンデマンド、
ゲストは政治学者の山口二郎で、ネタは、
「小泉×小沢で日本の政治はどう変わるか」。

知識陣も、小沢就任には期待感を持ってるような感じ。
面白いのは、座標軸を用いて、
自民党と民主党の方向性を解説してるとこ。
(図内、緑色は民主党)

060415a.gif
山口が準備したのは、縦軸に所得の再分配による「平等」と格差を生む「自由」、
横軸に、米国追従の「消極外交」とアジア志向の「積極外交」。
現在の小泉政権が、自由&消極に位置し、
前民主党党首の前原系松下政経塾出身者もそれとほぼ重なる。
宮沢が居た旧宏池会は中道だが、自民党の残りと民主は、
積極外交と再分配の社会主義的な方向性。

060415b.gif
これをアレンジした宮台バージョンは、
横軸を、談合奨励のように親分に采配を一任する「パターナリズム(温情主義)」と、
法律を主体とした自己決定に任せるタイプとに設定。

すると、旧社会党と自民党保守とが、実は両方とも似通ったタイプで、
55年体制を支えた類似性が明らかになりつつ、
国内では自己決定に任せて格差を広げながら、
外交では米国任せの温情主義をとる小泉・森派のねじれも判明。

過去の小沢路線は、小泉に近かったが、
今はややリベラル化していて「第三の道」という方向性になりつつ、
小沢・民主党もそちらを狙うべきだと、山口、宮台とも一致する。
(従来の社会主義的大きな政府と自由主義的小さな政府とは異なるのが「第三の道」)

そして、その路線で政権交代を狙うためには、
小沢・民主党とは真反対の、今の小泉路線を引き継ぐ安倍が
次期総理になった方が良いという結論に達する。
なるほど、そのための戦術で、小沢が早速靖国を刺激し始めてるのか……。

とりあえず、面白そうな展開にはなってきてるが、
ここで、福田や谷垣が次期首相になると、民主党も特徴が出せなくなるという。
これまでも、自民党が危なくなると、なぜかスキャンダルが民主党に発生し、
自民党は微妙に路線を変えたりしてきたことも危惧する。

その他、山口が独自に行った世論調査においても、
「大きな政府」が望ましい(規制と税負担はあるけど保障が高い)では、
北海道60.5%、東京52.2%が支持してたり、
経済性が見込めない地方にも人が住めるように整備する、
経済効率にとらわれない国づくりを支持するのが、
北海道87.2%、 東京86.5%、だったりと、
小泉路線とは逆の結果が出ていたりで、
ますます小沢・新民主党に期待がかかる。

それにしても、山口も驚いていたけど、
メディアが報じてる小泉支持世論と微妙にズレてるのはどうしてなんだろう。
多少は世論操作もしてるのかな?
一応、既存政党には期待できない、という調査も結果もあるので、
新勢力としての小泉支持なんだろうけど、その点だけが魅力なら、
小泉が辞めた後は、自民党自体に魅力が乏しいことになる。
さて、結果は半年後、どうなることやら。

とりあえず、来週の千葉衆院補選の結果が気になるとこ。

晩飯、簡易コロッケ。
漢の料理DBで拾った揚げずにパン粉を炒めて具材に混ぜるもの。
コロッケには味も当然劣る。

投稿者 しど : 04:24 AM | コメント (0) | トラックバック

March 27, 2006

春眠を貪る

昨日、買った「株価チャート全銘柄日足集」を深夜まで一通り目を通し、
今週の購入予定株を見当つけてたものの、
先週末に買ったデイトレ用のSBIが、この上げ相場の中、
寄りからさらにマイナスになって売れず、
軍資金余力も無く、何もできない。

そのうち、昨日の作業の疲れが本日どっと出てきて、
日中、ほとんどウトウトしまう。

先週のビデオニュースネタ、著書「希望格差社会」の山田昌弘。
機会不平等→下流社会→希望格差社会、俺の中の流れはこんな感じ。
ついには、機会以前に「希望」すら格差が生じてしまった。
話自体、現状の再確認に過ぎないから希望が無い(笑)。
それを、大学教授の山田と宮台真司が笑顔を交えて人事のように話していて、
下流社会民の俺としては、ちょっとムッとしてしまう。

とくに宮台は、かつてゆとり教育推進において、
受験システムから外れた生き方を模索するべきだ、としていたが、
今回、この提言を神保に質問された山田が、
「そーした人たちが皆失敗して希望をさらになくしている」
とあっけらかんと否定した。060327.gif
その傍で、宮台は相変わらずニコニコしてる。

結局、社会学の学者というのは、
映画批評家が映画を批評するように、
社会を批評、解説しているに過ぎないのだ。
宮台は、サブカル的なアプローチで
マイノリティ(例えば援交女子高生)をとりあげるが、
それは、万人ウケしないような作品を「素晴らしい」と
持ち上げているマニアックなオタクにも似ている。
で、批評対象が作品ならまだしも、一応、生身の人間の人生だから、
どこか、その評価の社会的なズレが不謹慎にも感じる。
「お前があれだけ絶賛してた生き方、信じたヤツはどうするんだよ?」と。

一応、俺自身は信望者じゃないけど、
ヘラヘラしつつ山田に迎合する宮台を見てると、途端にむなしくなる。
所詮、こいつらは定職もあるし、映画監督ほどの社会的なリスクもないもんな。
どこか、政治学や経済学とも違う、社会学の曖昧な部分が、
精神医学とも違う心理学のような曖昧さにも通じる。

でもまあ、現状認識と分析のためには、
社会を読み解く社会学の必要性は十分認めるし、
現状認識を踏まえた打開策を提案することはおまけだとは思うんだけど、
そこんとこ、むしろ、宮台は積極的に打ち出すから、外れも多いんだろう。
などなど。

ちなみに、ベストセラーになりつつある「希望格差社会」、
市内の一番大きな書店で売っていなかった。
書籍の選択肢においてはすでに地方の「希望格差」は歴然としている。

晩飯、餃子。

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