1. あれは何だ？
町へ出よう ワルツ探しに
町へ出よう ワルツ探しに
ズンタッタズンタッタな三拍子に、手回しオルガンのようなキーボードが心地よい。
ぐるぐるまわる 目がまわる
ぐるぐるまわる 町も揺れる
ぐるぐるまわる 目がまわる
まわれ まわれ まわれ いい感じ
2. １０円
ブロックに頭ぶっつけて君のこと忘れよう
ブロックに頭ぶっつけて君のこと忘れよう
失恋で途方に暮れる僕。内容とは裏腹に軽快な曲。
１０円やるから １０円やるから
１０円やるから １０円やるから
１０円あげるから
”愛してよ”
3. 裸の王様
何を見ても誰がいても
どこで僕が服をぬいだとしても
いつも自分の目で耳で口でしゃべろう
Keyboard原めぐみの曲。友部正人は、「オグラ君のことを書いてるみたい」と記している。
夜になって星が出たら
僕は僕のうちに帰っていくよ
眠くなった体だけが僕の入れもの
裸の王様が歩いてく 裸の王様が歩いてく
赤い服 青い服 りっぱな服
裸の王様が歩いてく 裸の王様が歩いてく
みてごらん王様が歩いて行くよ
4. 白い朝
一晩かかって夜や星が
せっかくきれいにしておいたのに
白い朝 白い朝 さて今日は何をしようかな
スローテンポが低血圧な朝の目覚めのけだるさと朝もやの中の風景を想像させる。
一晩かかって夜や犬が
せっかくきれいにかたずけたというのに
白い朝 白い朝 さて僕はなにで汚してやろう
白い朝 青い地球 さて僕はなにでけがしてやろう
5. 幸運あり
唯一歌詞の無い曲。
6. 幻覚の中で
どうして君は行ってしまうの 土手に残った僕の足
だけど君はやっこ凧みたいに
ぺっとんぴゅう ぺっとんぴゅうって
とんでった
「ぺっとんぴゅう」なる語感が寂しさを紛らわせるようだ。 「土手」「やっこ凧」「ともだち」「夕日」といった言葉が、 「ぺっとんぴゅう」と飛んで行ってしまった私の幼い頃を想像させ、 ノスタルジーな気分にさせる。
さよなら ともだち つぶつぶの夕日のなか
ぺっとんぴゅう ぺっとんぴゅうって
とんでった
ぺっとんぴゅう ぺっとんぴゅうって
消えちゃった
7. さすらいの高円寺
その日僕は死んだように眠ってたのに
酒が空から降ってきて僕はめざめた
１曲目同様、ズンタッタズンタッタな曲だが、こっちは悲しそうに始まり、 やがてオグラの歌声も叫びとなり、エンディングを飾る。 僕から溢れた涙で押し流される高円寺の様々なもの。高円寺には、私にもそんな思い出がたくさんある。
利口なつもりのまぬけな僕はたくさんの
楽しかったことだけを思い出していた 
